開催の様子

ブラジルでは秋口にあたる6月、薄暗い中だるま塾前の集合場所から出発。

まずは、市内からPico do Jaragua山麓までを歩いていきます。

1時間弱歩いた頃、目指す Pico do Jaraguaが見えてきました。

いよいよ山登り。

岩場は山頂に近づいている証拠。

お昼時前に頂上到着。

性別も年齢も様々な参加者が集まります。

頂上からの見晴らしは最高です。

サンパウロ市内が見渡せます。

頂上での一休み。

持ち寄ったお弁当と飲み物で昼食。

今年も山登で出会えたことに感謝。

過去の開催の様子

第29回の様子 今年も「歩けば楽しい」=だるま塾・交流協会=70人でピッコ登山=89歳の参加者も

だるま塾とブラジル日本交流協会が共催する遠足「歩けば楽しい」が5月23日に実施され、70人が聖市最高峰のピッコ・デ・ジャラグア登山を楽しんだ。

森脇礼之・だるま塾長(75)の発案で始まった同遠足。「子供たちに車の窓から見る景色と、実際歩いて見る景色との違いを知ってもらいたい。歩けば感じるものが多い」という思いが、29回目の遠足を迎えさせた。

雨が心配される曇り空の下、午前7時にラッパ駅近くのだるま塾前に参加者約30人が集合し、まずは約10キロ先のピッコ・デ・ジャグア山麓へ。初参加の田宮正三さん(63、3世)は「歩くのがすき。どんな遠足になるか楽しみだ」と話す。途中で「リベルダーデ歩こう友の会」メンバーと合流し、10時過ぎに山麓に到着。

最終的な参加人数は約70人に増えた。親に手を引かれた子どもから、最高齢89歳の参加者まで、老若男女が山頂を目指して歩き始めた。先日からの雨で、少しぬかるんだ地面をスイスイと進んでいく参加者。経験とともに、足を滑らさずに登れるのだと語る人も。

 200回のスクワットが日課の森脇塾長は「ピッコの山が自分の体調を教えてくれる」と、山との長年の付き合いを語る。

佐藤磨さん(しゅう、51、栃木)は妻ユミエさんと共に初の参加。ブラジル8番目の高さを誇るアグリャス・ネグリャス山にも登頂した磨さんと「最近は子どもの送り迎えだけ」というユミエさんだが、日本にいた頃は、夫婦共に富士登山の経験がある山好きだ。「日本にいたころから、よく歩いたもんだ」という島善雄さん(75、和歌山)は、「重荷を持って登ってこそ登山」。車に荷物を預けることなく元気に登っていた。

 全員が山頂に到着したのは、正午を過ぎた頃。最後の参加者が到着したときには、だるま塾の旗が振られ、大きな拍手が送られた。各自持参のお弁当を食べ、恒例の「20キロ完歩記念ワッペン」が贈呈され、記念撮影が行われた。

 大畑昌さん(87、静岡)は太平洋戦争中海軍に入隊し、陸上攻撃機「銀河」の操縦桿を握り、台湾の基地に駐屯していた経験がある。今回が初の登山。途中ぬかるんだ地面に足を取られて転んだが、山頂まで元気に登りきった。佐藤ユミエさんも山頂で「少し疲れましたけど、富士山よりは楽でした。また参加したいです」と笑顔で話していた。

 昼食、自由時間を使い、さらに上の電波塔の麓まで階段を登る人、居眠りする人など、思い思いの時間を楽しんだ後、下山の途に着いた。

(ニッケイ新聞 2010年6月16日付け)http://www.nikkeyshimbun.jp/2010/100616-61colonia.html)

第28回の様子 だるま塾=「自然の良さ感じてほしい」=ピッコ登山、40人で和気藹々

 だるま塾(森脇禮之塾長)は二十四日、恒例のピッコ・デ・ジャラグアへ登る二十キロ遠足「歩けば楽しい」を開催した。今年で二十八回目。

集まったメンバーはだるま塾生とそのOB、ブラジル日本交流協会の研修生などを含む二十人程。ひんやりとした朝の乾いた空気の中、午前七時にラッパ区のだるま塾前を出発した。途中、塾から山麓まで十キロの間に、リベルダーデ歩こう会のメンバーらが次々と合流し、山麓の登山道入り口に着いた時には約四十人になっていた。中には非日系のブラジル人の姿も。メンバー同士、初対面の人も多かったが、互いに自己紹介から始まり、一緒に歩いているうちにあちこちで話に華が咲き、和やかな雰囲気で登山を楽しんでいた。

 山麓を午前十時頃出発。石畳が敷かれた急坂を登り終えると、木の根が剥き出しになっている山道に変わった。サンパウロ市内とは思えない程山の中は木々で生い茂り、途中猿の家族に遭遇。木から木へ飛び回り、参加者達は思わぬ出会いに歓声を上げていた。それぞれのペースで登り、途中休憩をしながらメンバー全員が約一時間半で登頂。早速疲れた体を癒すように、冷えたビールや飲み物が振舞われ、参加者全員で乾杯をした。その後は芝生にシートを敷いて、参加者はだるま塾生らが作ったおにぎりや漬物、各自が持ち寄ったおかずやケーキを美味しそうに食べていた。

 「元々は塾生と父兄を対象に」始まったピッコ登山。森脇塾長は「クルマで行けるピッコだが、山頂だけを味わうのではなく、歩いて自然の良さを感じて欲しいから」と長年続けてきた思いを語る。塾生でパラグアイに日本語教師として派遣され、今年参加二回目の小林杏奈さん(22、新潟)。「バスで十八時間かけて来た」という。「皆さんと会えるのと、弁当が楽しみ。山頂で飲むビールは最高です」と語った。

 一息着くと、森脇塾長から手作りの完歩記念ワッペンが参加者に配られ、早速胸につける人も。その後は昼寝をする人、遊びまわる人、二百数段の階段を上り、展望台まで行く人など、それぞれの時間を過ごした。展望台まで行くとサンパウロ市内が一望でき、三六〇度の大パノラマと清々しい秋風を楽しんでいた。

 午後二時、展望台を背後に記念撮影し、約一時間かけて下山。山麓では全員集合した後、それぞれ挨拶を交わし帰途についた。

(ニッケイ新聞 2009年5月30日付け)http://www.nikkeyshimbun.jp/2009/090530-74colonia.html

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